23年前のことから振り返ってみる。
バブル期に就職した私は、自由奔放に、仕事・遊びを満喫していた。
結婚はしたが、子供に興味はなかったし、むしろ自分の自由が阻害される
だけのものと思っていた。
7年の結婚生活を経て、離婚。
人の考え方なんて、コロコロかわるもので、周囲の影響もあったのか、女性として
生まれたからには、子孫を残すということも社会貢献の一つになるのではと思った。
ほどなくして、妊娠。
その時にお付き合いしていた人の子供である。
素直にうれしかった。
私の人生の目標ができたのだから。
「立派な人間を育て、世の中に送り出す」という漠然とした目標。
この目標を達成する過程では、私の中に「結婚」は必要なかった。
一人で育てられるという謎の自信があった。
お付き合いしていた方には、一人で子育てしていく旨を伝え、腹をくくった。
これが、スタートである。