分娩台にいったあとはもう、まな板の鯉。もうどうにでもなれという心境。
助産師さんや看護師さんに囲まれ、声掛けをしていただきながらでてくるのを待つ。
「ハイ、いきんで~」という声に、早く終わらせたいというのもあり、とにかく力の限り
赤ちゃんのでてくるところにむかっていきむ。
「上手上手!」といわれ、ますますいきむ。
ここで「お手伝いしますねー」と男性の担当の先生が登場。
そうです。出産は自分でするもの。何事もなければドクターはまさにお手伝いする人なのだ。
赤ちゃんがでてくるところが固い?せまい?からか、
「ちょっと切りますねー」と言われ、会陰切開。痛みは感じず。
「もう少しですよー楽にして」といわれてまもなく、泣き声がした。
ついに生まれた。痛すぎて感覚はなかったが、生まれたのだ。
鼻からスイカ、とはよくいったものだなあとおもう。
ついにやりました!私!
赤ちゃんは私の足元のほうで処置をうけているようで、
「あらーおしっこしたわー」といわれている。生まれてすぐにおしっことは・・・
私はというと、まだ放心状態で、いただいたエビアンを飲んで、小休止。
出産後胎盤がでるというのを聞いていたが、痛い感覚はなく、知らない間にでていたようだ。
看護師さんが赤ちゃんを胸元に連れてきてくれ、ちょっとだけ見てすぐバイバイ。
感動というより、髪の毛がボーボーだったことだけは覚えている。
先生もなにも言ってないし、特に問題はなさそう、とほっとした。
・・・というのもつかの間、地獄の時間が待っていた。
会陰縫合である。
さっきチョキンと切ったところを縫ってもらわねばならない。
「あーこれYの字に裂けちゃったから、これだとおしっこするとき痛いからね、
縫いますよ」
麻酔はしてもらったが、その麻酔すら激痛。場所が場所だけに、痛すぎて
体がよじれてしまい、看護師さんの手をつかんでしまった。
全く麻酔が効いている感じはしないままお裁縫をしてもらったが、ずいぶん長く
感じた。そのあとは布団をかけてもらい、すこしうとうとしたあと、帰室。
20代だったら、裂けちゃうとかなかったのかなー
適齢期ってあるものですね。
ともあれ、自分におつかれさま。