いよいよか?~妊娠中のできごと4~

仕事を辞めて、ありがたいことに実家で過ごしていた私。
15キロ増えて、先生からは「お母さんはもう太らなくていいですよ」と言われた。
家の中や車の掃除をしたり、散歩したり、努めて体を動かすようにしていたのだけど。

臨月に入ったのは残暑続く8月。女の子、と判明していた。
当初の予定日はなんと、9月、私の誕生日だった。さて、どうなるかとワクワク。

父はリタイヤしていて、自分の時間を自由に過ごしている。
母はまだそのころ、中学校の講師をしていたので、毎日あちこちの学校へ
行って仕事をしていた。

私はというと、髪は短めにカットして、歯医者に通い、口腔内のメンテナンスをし、
準備万端。

前日の健診で「あと一週間くらいかなー」と言われ、帰ってきたばかり。
早朝に、しくしくと生理痛のような痛みが。
トイレにいってみると、うっすら出血。
「ついにきたか!」と、喜びいさんで入院セットを確認、シャワーをあびた。

学校から帰ってきた母と一緒に、病院へ電話し、タクシーで向かう。

院長先生に診察を受けたけど、子宮口は3センチしか開いていない模様。
いったん帰宅かな~と思っていたら、私の自宅が少々遠いことも考えてくれたのか、
「ベッドもあいているし、このままご入院で」
と言われた。

ここから、適齢期をすぎた分娩のつらさを実感することになる。